『虹の端』ライナーノーツ:ちあき

来週9月20日にニューシングル『虹の端』がデジタルリリースされます!着々と制作を進めることができていること、本当にうれしいです。今回もセルフライナーノーツを書いてみようかと思います。


まずは曲について。『虹の端』は昨年の11月にリリースされた『雨』の続きとなる(アンサーソングみたいな)曲です。『雨』の中では僕が主体となり物語が進みますが、『虹の端』は『雨』に出てくる、もう一人の登場人物、君が主体となって物語が進みます。君が一人で(『雨』の歌詞にもでてきた)”虹の端” に行く途中で考えたことについて書いています。

虹は夢や理想の比喩として登場します。空に虹が出る時、虹はすぐに消えてしまい、物理的には手にいれることができません。ですが、夢や理想の存在に憧れることによって、その後の生活に変化を起こす要因となるのではないかと考え、曲にしました。

なんだか言葉にするとややこしいのですが、シンプルに言うと好きなことやものに出会うことについての曲です。

(好きな)”こと” に出会う機会は、インターネットが普及している現在ではほぼ同じくらいの確率であるのに、それに魅了されるかどうかは人それぞれです。例えば私は曲を作ることが大好きです。でもみんなが曲作りや音楽が好きだとは限りません。

好きなものに出会ったときに「これだ!」と思う必要がでてくるので、確率、偶然というよりは必然的に好きになるものなんだろうなと思っています。

同時に、私がいかに素晴らしいと他の人に伝えたとしても、同じように共有できる人はあまりいないと思います。曲作りが好きな人は一定数いると思いますが、どんな曲なのか、どうやって作りたいかなど、人それぞれです。それって、私もみんなの好きなものを好きだといえないし、そういうものだよなって思っても、それでもなんとなく、好きになってもらえないこと、好きになれないことが寂しいなと思ったりもします。だからそんなことは気にしないで、好きなものを守ったり、育てたりするべきなんだろうなと思います。べきという義務ではなく、そうしたいという自分の意思に反せないから、したいのだと思います。

あとは、なぜ『雨』の続きを書いたのかということですが、『雨』に関してはいつもよりもっと俯瞰した目線で書いた曲だったので、主語となる僕じゃない方にもスポットを当てられるかなと思ったからです。『雨』は架空の誰かですが、『虹の端』に出てくる君は、それなりに私の気持ちが入っているなと思います。

曲について、私がどういう気持ちで書いたかをいろいろ述べましたが、そもそも詳細に思いを伝えたいというよりは、こういう現象とか空気を物語にしたいなと思って作っているので、好きなように聴いていただけるのが本望です。

また、今回、どんなアレンジにしたいか、いくつかリファレンスを挙げてはいましたが、殆どアレンジリーダーのみっちーにお任せしています。次回のライナーノーツはみっちーになるのでお楽しみに。

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