『何もない日』ライナーノーツ:ちあき

本日 2月21日(水)にニューシングル『何もない日』をリリースしました。メンバーや演奏や配信のサポートをしてくださった方々、ありがとうございます。2019年の秋からニューヨークに住み、もう4年半が経とうとしています。実は(?)あまりライブなど舞台に立つのが得意ではないのですが、バンドのライブは本当に本当に待ち遠しいです。ニューヨーク生活でライブできない分、地道に制作してきたものを来年、再来年あたりにはみなさんにライブでお披露目できる日がくることを楽しみにしています!


ー曲のテーマ

さて、少し話はそれましたが、リリースした『何もない日』についてお話ししようと思います。この曲はとてもシンプルな曲で、特別なことのない休日に公園のベンチや芝生座って、頭に浮かんでくる色々なことをテーマにしています。電車の中、部屋の中、オフィスのお昼休みでも。この曲を聞いたらそんなのびりした雰囲気を味わってもらえたらいいなと思って作りました。


ー曲のインスピレーション

曲を作ろうと思い、最初に浮かんできたのは都立野川公園と今住んでいる家の近くにある公園でした。広い公園を子どもとか犬と何も考えないで走り回ったら気持ちよさそうだなと。(子どもも犬も身近にはいませんが…)すごく多幸感がありそうだなと思いました。


それとは別に、頭に思い浮かんだのは、小学4年生くらいまでの記憶でした。私にとって(多くの人にとってかもしれませんが)小さい時から日曜日や夏休みはすごく静かで、一人だけの時間が多くありました。私の近しい親戚はみんな団地に住んでいて、友だちもほとんどが団地に住んでいたことから、小さい私の世界は団地とその中にある公園で完結していたのですが、平日や土曜日に比べ、日曜日の公園はひっそりとしていたことから、休日の公園は静かというイメージもありました。貸切になった広い公園で好きなことをし放題で楽しい反面、すごく寂しかったり、自分だけが経験しているその状態に貴重な経験をしているような気持ちになったことを覚えています。


公園でぼっとしている時は、最初の多幸感のあるイメージの反面、リラックスしていろいろ考えて、結果的に痛い傷に触れようとするようなこともしてしまうなと思い、そんな曲を書いてみました。のんびりして、リラックスするような、寂しいような、特別な経験を思い出すような…!公園の芝生を感じていただければ嬉しいです!


▼『何もない日』各種配信リンク

https://ultravybe.lnk.to/nanimonaihi

P.S. ところで、公園に行くと、東京にいてもニューヨークにいても芝生ではだいたいみんな同じことをしているような気がします。犬や子どもと遊んだり、友だちとダラダラしたり、一人で本を読んでいたり。そういう共通点を見つけると文化や言語の壁みたいなものが少し薄くなるような気がする今日この頃です。

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