『手を叩けば』制作振り返りトーク
先日 6月4日(水)にニューシングル『手を叩けば』を配信リリースしました。
制作を始めたのは2023年3月。ニューヨークと東京を行き来しつつ、少しずつ形にしてきました。
本ブログでは、作詞・作曲を手がけた ちあき と、アレンジとピアノを担当した カタヤマミチヒロ の二人が、制作の裏側を振り返りながら話した内容を、インタビュー形式で書き起こしてみました。ぜひ最後までお付き合いください。
「手を叩けば」始動
ちあき
「この曲は”ライブでも演奏できそうな楽しい曲を作ろう”っていうコンセプトで作り始めたんだよね。制作からリリースまで振り返ってみてどうだった?」
カタヤマ
「実は制作を始めたのは2023年なんですよね。」
ちあき
「うん、もう2年前だね。」
カタヤマ
「“ライブでお客さんが手拍子でノれる曲を作りたい”っていう話をちーさん(=ちあき)から聞いたのがきっかけで、最初のデモをもらったのが23年3月。アレンジを本格的に始めたのが『虹の端』が終わった頃、23年の夏くらい。それからリリースまでまる2年かかりました。」
ちあき
「曲の完成自体はもう少し早かったけどね。」
カタヤマ
「今回このインタビューに備えて過去のミーティング資料を見返したら、一番驚いたのが“デモの仮歌をニューヨークのちーさんの家まで録りに行った”ってことでした。」
ちあき
「ミッチー(=カタヤマ)がNYに来たときだね。あれ、1年半くらい前?」
カタヤマ
「ですね。遥か昔みたいに感じてたけど、意外と最近だったんだなと。」
ちあき
「NYにいる間はリモートでいろいろやってたから、なんだかんだ時間かかったよね。」
カタヤマ
「うん、実際は他の曲とも並行して作ってたってのもあるけど。」
ちあき
「でもニューヨークにいる間にこうやっていろいろ音源を作れたのは良かったかな。」
アレンジとレコーディングの試行錯誤
カタヤマ
「レコーディングはちーさんが日本に帰ってきてから始まったって感じでしたよね。」
ちあき
「うん。レコーディングは最近だね。」
カタヤマ
「アレンジの完成までには結構時間かかったけど、レコーディング自体は2ヶ月くらいで、割とすんなりいきました。」
ちあき
「レコーディングがサクサク進んだのは、ミッチーがちゃんと楽譜とか作ってくれたり、アレンジも結構詰めて作ってくれてたから、あと録るだけみたいな感じでいけたのもあったよね。」
カタヤマ
「結果的に作りこみすぎて、自分で弾くピアノが大変でした(笑)」
ちあき
「うん、難しそうだった。八谷さんのスタジオにあるアップライトピアノで弾いて録ったんだよね。」
カタヤマ
「そうそう、ちょうど八谷さんが実家からピアノを持ってくるかもみたいな話をしして、じゃあそれで録ろうみたいな感じで。」
ちあき
「調律の人来てたよね?」
カタヤマ
「来てました。古めのピアノだったから、結構調律も難しかったらしい。」
ちあき
「そうなんだ。でも味のある音だったね。」
カタヤマ
「たしかに、趣ありました。あとはギターのアレンジも結構大変でした。」
ちあき
「ああ、ギターのアレンジは結構時間かかってたよね。」
カタヤマ
「八谷さんにリズムギター、丸の内さんにリードギターをお願いしたんだけど、2人にうちに来てもらって、いろいろと試行錯誤しました。ピアノと歌とパーカッションだけのデモの状態から、どういう方向性に持っていくのかなかなか決まらず。」
ちあき
「リファレンス曲はジャズが多かったよね?」
カタヤマ
「はい。自分はジャズギターは弾けないので、まず2人に簡単なラフを弾いてもらって、それを元に打ち込みとかでアレンジしてっていうのを繰り返して、最終的にこれでお願いしますみたいな感じで楽譜に起こして、弾いて録ってもらいました。」
ちあき
「他にも今まで使ってこなかった楽器をいろいろ使ってるよね。」
カタヤマ
「ウッドベースですね。今回は坂本さんというベーシストにお願いして弾いてもらいました。」
ちあき
「どうだった?」
カタヤマ
「めちゃめちゃスムーズでした。楽譜を渡したらパッとやってくれた感じ。」
ちあき
「坂本さんには他の楽曲にもいろいろ参加してもらってるんだよね。」
カタヤマ
「はい、ウッドベースじゃだけじゃなくて、今後リリース予定の曲でエレキも弾いてもらってます。」
ちあき
「坂本さんのベースってちょっとだけ前ノリな気がする。」
カタヤマ
「ああ、確かに。この曲はベースを最初に録ったので、全体的に前ノリになってるかもしれないですね。」
ちあき
「パーカッションのモモちゃんは、いつもジャストって感じだよね。」
カタヤマ
「それはミックス中に思いました。DAWのグリッドに対してスネアのリズムがピンポイントで。」
ちあき
「スネアも初めて使ったよね?」
カタヤマ
「うん、ブラシですけどスネアは初めてですね。というかドラムを使うのが初めてですね」
ちあき
「なんかそれはそれで、バンドとして珍しいね。」
コードワークとリズムの複雑さ
ちあき
「私の作ったデモからアレンジの時に結構コードって変えてるよね?」
カタヤマ
「結構リハモしてます。ちーさんの最初のデモは割とシンプルだったけど、ピアノでアレンジしているうちに複雑になっちゃいました。」
ちあき
「確かにピアノでアレンジすると、そうなるよね。」
カタヤマ
「そうそう、ギターとかでやると結構シンプルに作れるんだけど。」
ちあき
「ギターはコードをずらしていく感じだけど、ピアノだと両手で違う動きになるもんね。」
カタヤマ
「そうですね。ただもうちょっとシンプルでもよかったかなっていう。ライブで演奏することを考えると、アドリブの幅が狭くなっちゃうからね。
だからライブで演奏するときはまた変わっちゃうかも。」
ちあき
「ライブ用に作ったはずなのに(笑)」
カタヤマ
「(笑)」
ちあき
「これってキーはD?」
カタヤマ
「Dですね。特に転調もしてないはず。」
ちあき
「転調してるように聴こえなくもないけど、してないんだよね。」
カタヤマ
「他のキーからの借用和音は結構ありますけど、メロディーはずっと同じキーですね。」
ちあき
「(楽譜を見ると)なんかすごい使ってるコード多いよね。」
カタヤマ
「いや、本当にこれライブでやってもらうの申し訳ないって感じになってる。」
ちあき
「あと三連符が多いね?」
カタヤマ
「7と8拍目、つまり二小節ごとの最後が三連符みたいなリズムになっています。」
ちあき
「歌も(最初のデモから)結構リズム変わったよね。」
カタヤマ
「そうですね。その三連符とかに合わせたり、オケに合わせて歌のリズムも変えました。」
お気に入りポイントとライブの展望
ちあき
「全体的に見てこの曲のミッチーのお気に入りポイントみたいなのはある?」
カタヤマ
「うん、そうですね。いくつかソロがあるところかな。それもライブを想定して作ったというのもあって、やっぱりソロがあったほうが盛り上がるかなと思って。」
ちあき
「確かに。ライブでは他の楽器もソロパートも入れたいね。」
カタヤマ
「そう、実はそれも織り込み済みで、間奏を延ばして、パートごとにソロをやるみたいな。なんなら、そこでメンバー紹介するみたいな。」
ちあき
「やりたいね。ベタだけど(笑)」
カタヤマ
「ちーさん的にはありますか。お気に入りポイント。」
ちあき
「やっぱり、手拍子を入れたいっていうのを叶えてもらえたのは、すごいよかった。」
カタヤマ
「それがこの曲のすべてのコンセプトですからね。」
ちあき
「どうしても手拍子を入れたくて、なんか最初は無理って感じだったけど。」
カタヤマ
「確かに最初、ちょっと渋ってたかもしれない(笑)」
ちあき
「渋ってた(笑)『手拍子はうーん』みたいな。でも結局入れてくれて、ちゃんと歌詞に合わせて止めてくれたりしてるし。」
カタヤマ
「でも、お客さんにやってもらうことを考えて、できるだけ止めるところは最小限にしました。」
ちあき
「最小限でも数か所、知ってる人は止まれるポイントみたいな。」
カタヤマ
「まあ基本的に止まらなくても大丈夫なようにはなってるけど、サビの前は止まってほしいので、ライブではちーさんに合図してもらおうと思って。」
ちあき
「体で表現してね。そういう楽しいことができるといいけど。」
カタヤマ
「そうですね。ライブは本当に楽しみですね。」
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